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派遣会社の末路

同一労働同一賃金が4月から適用されます。

一部の派遣会社はいろいろ厳しくなってきますね。

 

そもそも派遣会社のやり方というか、在り方の部分で以前から疑問に思っていた点、

「自分が派遣会社を経営するなら、こうするのにな」と思うことがいくつかあります。

 

ちなみに昔は自分も派遣で働いていたこともありました。そもそも20代前半とかは派遣も正社員もアルバイトも何が違うのかよくわかってなかったですね。

実際派遣社員として働いている人の中でも、特に若者については何の疑問もなく働いていたり、同一労働同一賃金についても知らない人が多いんだろうな。

ちなみに同一労働同一賃金とは、簡単に言うと正社員と非正社員の差をなくそう、というものです。

 

さて、派遣会社の在り方について、長年疑問に思っていたことですが、1つは「自社雇用の従業員、という概念の不足」です。要するに自社の従業員だという感覚が薄く、考え方やその他諸々の教育、指導について、派遣先任せになっている状況ということです。

だって自分の会社の人間でしょ?なんでもっと大切にしないの?なんでもっと教育、指導して人材の価値を高めてあげないの?っていつも思ってます。

勿論ちゃんと定期的な面談をしたり、教育に力を入れている派遣会社もあります。でも、自分が関わってきた多くの派遣会社が、残念ながら従業員の教育に力を入れていませんでした。

恐らく、企業の考え方として「従業員への給与と派遣先からの入金の差額分儲かればいいや」という考え方になってるんだろうなと思います。

ちなみに言っておきますが、問題なのは派遣会社で働く人ではなく、派遣会社そのものの在り方、仕組みだと思ってます。

とにかく自分が派遣会社をやるとすれば、もっともっと市場価値を高めるためにも教育、指導に力を入れます。営業系なら、直営で少し働いてもらい、そこでノウハウを学んでもらってから他社に出します。

そのほうが自社社員自身を育てることができ、長期的に見て戦力になり、会社にとって利益にもなると思うし、他の派遣会社と差別化もできるしね。

 

2つ目は離職率の高さ」です。

これも正直①と関係してくることではありますが。体感ですが、派遣従業員は自社雇用の人と比べて、2倍近く離職率が高いです。勿論受け入れ側にも問題はあると思いますが、やはり「安い賃金」「相談相手がいないこと」「派遣社員というレッテルが嫌になる」などが理由なのかな、と思います。

ほとんどの派遣会社は「また新しい人を雇えばいいや」と思ってるかもしれませんが、なんだかもったいないというか、今いる人をもっと大切にしなよって思います。

実際、新しい人を採用するって、育てるまでに体力がいるし、採用費もかかるし、大変なわけですよね。

 

3つ目は「待遇の低さ」です。

派遣社員だから待遇が低くて当たり前、という考え方が定着してますが、自分にはそればよくわかりません。どんな雇用体系だろうが、その人の能力に合わせた給与が、平等に支払われるべきだ、と思ってます。

派遣社員=劣っている という風に考えてる人も中にはいるみたいですが、それも自分には理解できないです。

 

結局派遣社員というのは、派遣会社が儲けるための駒にすぎない、という風潮があるのが事実です。

こういう考え方は、本当に嫌い。

 

やり方によっては、派遣会社の運営って、働く側にもメリットがあると自分は思ってます。状況に合わせて業務内容や仕事環境を、変えることができたり、いろんな職場を体験して経験値を増やしたり、前の職場で学んだことを次の職場で活かしたりと、働く先をいろいろ変えられることのメリットもあるからです。

実際自分も飲食店や引越し業者、営業や音楽スタジオでの仕事など、いろんな仕事をしてきましたが、先々で学んだことは、今の経営にも活かしてます。

 

 

まぁいろいろと書きましたが、勿論ちゃんとした派遣会社もあるし、今回の同一労働同一賃金によって適当な派遣会社が淘汰されていくだろうし、楽して得する会社は結局なくなっていくわけですが。中には法の抜け穴をついてうまくやる会社が増えるだけかもしれないけどね。

 

 

こういう記事を書くたびに、自分も従業員をもっと大切にしなきゃなって思います。

従業員あっての会社。従業員は会社の駒じゃない。