『人に嫌われる簡単な方法は、正義を押し付け続けることだ』
『悪よりも、正義のほうがタチが悪い』
こういう言葉を聞いたことがある人は自分以外にもいると思います。
ここでいう正義と悪とは、客観的な意見ではなく、主観的な考えのことです。
正義って、実は危険なんですよね。悪って、「悪いことやってる」ってわかってるわけじゃないですか。自覚があるだけマシなわけです。
正義って、例えそれが相手を深く傷つけることであっても、「自分は間違ってない！」と思い込んでいるので、躊躇なく人を傷つけ、旗を掲げ、仲間を増やそうとします。
宗教戦争とか、典型的な例で、お互いの正義を主張しあうことで、争いに発展するわけです。
戦争とかっていう話になると、どうしても現代の日本人にはピンとこないと思いますが、同じような現象が「様々なルール」の中でも起きていると、自分は思っています。
こういうルールだから
ルールを守れ
こうやってルールにうるさい人は、その意味、意図を考えずにルールを押し付けてくることがあります。
でも、なぜそのルールが存在するのか？そのルールって本当に必要なのか？時代に合わせて変化させる必要はないのか？そもそもそのルールが問題を引き起こしている可能性はないか？
こういった部分を、我々はもっと考えないといけないと思います。
昔、実家の目の前の道路で、一旦停止の取り締まりをしているパトカーがいました。
その道は見晴らしも良く、そんなに危なくないという判断から一旦停止を無視するドライバーが多く（絶対にダメですが）警察は度々そこで一旦停止を無視した車を捕まえていたわけですね。
自分はその光景を見てて、すごく疑問に思っていました。そりゃルールを守らない人が悪いのは事実です。でも、「もし一旦停止を無視した車がパトカーの目の前で歩行者をはねたり、別の車とぶつかって事故を起こし、死傷者とかが出たら、一旦停止を無視するのを影で待ってる警察って、どういう気持ちでそれを見るんだろう」と思ってました。
隠れてないで、車から見える位置でちゃんと一旦停止をするように促せばいいんじゃないの？事故が起きてからじゃ遅くね？と思ってたわけです。
そもそも一旦停止は、事故を起こさないためにそのルールがあります。そして警察は事故を起こさないように取り締まりをするわけであり、目的が「取り締まること」になってはいけないと思うんです。
勿論、一度罰則を受けた人間なら、今後同じようなことをしないようになるだろう、という意味での抑止力はあるかもしれません。
だからといって、違反を犯すのを影で待って、取り締まりをするというのは、やはり自分は本質を見失っていると思うんですよね。
極端な話、殺人を犯してから逮捕したって意味がない。殺人を犯す前に、殺人という行為に及ばないためにどうするかを考え、動くことが大切なのと、同じだと思います。
仕事の中でも同じようなことって結構あって、これがルールだから、とその本質を考えずに指示、指摘をするのは非常によくない。なぜそのルールがあるのかを考え、教えて、本当にそのルールが必要なのか、変化させる必要はないのかを、ルールを作る側も守る側も考えなければいけないと思います。
ただ、既存のルールは守らないといけません。
ここ最近違法薬物で捕まってる芸能人が多いですが、その中でも「大麻って本当はいいものなんです」っていって、使用して捕まってる人とかがいますが、そういう人については「バカだな」って思います。
本質を考え、その結果「今のルールが間違ってる！」と思っても、ルールを破るのはダメ。本当にそう思うなら、まずはルールを変えることから始めないと、説得力もない。
どうしても大麻が吸いたいけど、ルールを変えるほどの行動力がない、というなら、カナダにでも移住すれば？と思います。
実際今の世の中、よくわからないルールとか、古い考え方、仕組みがまだまだルールとして残っていることもたくさんあるし、自分もブチ壊したいと思うものがたくさんあります。
だからといってルールを破るのではなく、現状のルールは守りながらも、その本質を考え、必要性や変更すべきかという部分を常に考え、変化が必要なものは提唱していくことが大切ということですね。
ちょっとお堅い話になってしまったので、最後はブランくんの可愛い写真をば。
