コウヘイ社長のCHANGE YOUR LIFE

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夢の見つけ方

今日は夢、目標の見つけ方についてのお話。

 

自分は24歳の時、ギター片手に兵庫県から上京してきました。

全財産は3万円。当時は死ぬほど貧乏で、高校の同級生が東京に住んでいたのでそこに居候させてもらい、日雇いのバイトからコールセンターのバイトなど、毎日働きづくめの日々。本当にお金がない時はご飯を買う金もなかったので、ふりかけやきな粉をスプーンですくって食べてました。

ふりかけを食ってる時は、口の中がパッサパサになって、金魚の餌でも食べてる気分になるし、きな粉食ってる時はむせて床がきな粉だらけになるし、そりゃ大変でした。

 

何でそんなに必死に頑張ってたかっていうと、勿論音楽で成功するため。19歳で始めたバンド活動をより本格化させるために上京した訳です。

 

大学を途中で辞めてから、音楽の道に進んだ僕に、周りのみんなはこう言うんです。

「お前はやりたいことがあっていいよなー」って。

 

 

「は?ふざけてんの?」って毎回思ってました。

そりゃそうですよ。僕だって生まれた時から音楽やりたいって思ってた訳でもなく、ただ何となく過ごしてたら夢が見つかったって訳じゃない。

夢を追うことの大変さ、代わりに何かを捨てなければいけない時の苦しさ、全部知ってるからこそ、そんな簡単に言うなよっていつも思ってました。

 

自分が音楽を本当にやっていきたいと思ったきっかけがあります。

正直最初は「バンドってかっこいい」「目立ちたい」という非常に安易な考えからギターを手に取り、歌うことがもともと好きだったのでボーカルとしてバンドをやりたいと思ってメンバー集めを始めました。まぁバンド始めるきっかけなんでだいたいみんなこんな感じよねw

この頃はまだ音楽での成功が夢だなんて到底言えない程度のガキンチョ思考です。

 

なんだかんだメンバーが集まり、ライブをやって、ステージに立つ楽しさを知り始めた時、一人の中学生に会いました。

オカンの知り合いの子供さんで、どうもいろいろあって不登校になってしまったとか。んでドラムに興味があるらしく、オカンの息子である僕がバンドをやってると聞いて、何とか力になってくれないか、とオカンづてに相談が来た。

「ほなとりあえずうちのライブ無料で呼んであげるわ」と、ライブに来てもらうことに。

初めて会ったその子は、俯き加減で、ほぼ言葉を交わすこともなく、ステージの一番後ろでじっと我々のライブを聴いてました。終わってから「ドラムに興味あるんだってね?これあげるよ」と、楽器屋で買ってきたドラムスティックを渡し、「俺らのライブはいつでも無料で来てくれていいから、また来たくなったら言ってな!」と伝えると、恥ずかしそうに頷いてました。

 

それから数ヶ月、毎回ライブを見に来てくれて、彼の表情も日に日に明るくなって、多少なり会話ができるようになってきた頃。

オカンから「◯◯さんのところの息子さん、最近学校行き始めたらしいよ。湯浅さんの息子さんのライブに行き始めてから、どんどん明るくなって、元気を取り戻したみたいで、息子が変わったのも息子さんのおかげだと、こんな素晴らしい息子さんを産んでくれて、本当にありがとうって言ってたよ」と聞かされた時に、何とも言えない、今まで味わったことのない気持ちになったのを今でも覚えてます。

「音楽を通じて、誰かの力になれた」と思った時、同時に「本気で音楽をやりたい」って思ったわけです。

出会って1年後には彼はドラムではなく、僕と同じギターボーカルとしてバンドを組んでました。「湯浅さんみたいなバンドやりたいです!」って言ってたっけな。

 

 

ちょっと長くなったけど、これが自分にとって音楽が夢になった瞬間です。

この時の気持ちが未だに原動力になり、30歳越えて、起業してもなおバンドをやろうとしてるわけです。

 

本題は、夢ってどうやって見つければいいか、という話ですね。

まずは、興味があるものに首を突っ込んでみること。全てにおいて、やってみなきゃわからない。経験の中からしか夢は見つけられない。だからとにかくいろんな場所、いろんな人、いろんなものに触れることがまず大切。

そして、ちょっと面白いなと思ったら、本気でやってみること。何となくでやってても、その物事の本当の良さ、大変さ、やりがいってのはわからない。遊びも仕事も、本気でやるからこそ本質が見えてくる。

そして最後に、ギブを先行すること。まずは与える人でいることを心がけていると、いつか必ず返ってきます。人は誰しも「必要とされたい」って思う生き物。必要とされる人は誰かに何かを与えられる人です。誰かに必要とされた時、その過程が夢に繋がっていきます。

 

秘訣はこの3つだけ。でもこの3つが案外難しい。

人生は一度きり。少しでも楽しい毎日を送れるように、やりたいことを見つけるため、一歩踏み出してみてほしい。僕もまた、新しい道へと踏み出していきます。

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